来年から、建設業の皆様の働き方が変わります。

(この記事は、2023年7月25日現在の情報をもとに作成しています)
こんにちは。ソーティ社会保険労務士法人です。
本日お送りするのは、建設業の皆様に向けたお知らせです。
建設業の2024年問題って?
そもそも「時間外労働の上限」とは?
会社がやらないといけないこと
お疲れ様でした!
1. 建設業の2024年問題って?
2024年4月までに建設業界が直すべきとされている労働環境の課題が、建設業の2024年問題と呼ばれています。
建設業については、業務の特殊性から
「時間外労働の上限」の適用が「5年間」猶予されていました。
5年といってもあっという間です。
2024年4月1日から「時間外労働の上限」が適用されます。
2. そもそも「時間外労働の上限」とは?
今回の改正によって、時間外労働の上限は
原則、月45時間・年360時間になります。
<例外>
特別の事情があって労使合意があれば、上限を超えることが可能です。
その場合でも、以下を守らなければなりません。
■ 年720時間以内
■ 「2か月平均」「3か月平均」「4か月平均」「5か月平均」「6か月平均」が
全て月平均80時間以内
■ 月100時間未満
■ 時間外労働が月45時間を超えることができるのは、年6か月が限度

引用元:厚生労働省「建設業 時間外労働の上限規制 わかりやすい解説」
建設業では
2024年4月1日から、
上限がこのように変わります。
※災害時における復旧及び復興の事業を除く
3. 会社がやらないといけないこと
従業員に時間外労働をしてもらうには、36(サブロク)協定の締結・届出が必要です。
36協定を締結せずに時間外労働をさせた場合や、
36協定で定めた時間を超えて時間外労働をさせた場合には、
法律違反となってしまいます。
4. お疲れさまでした!
「時間外労働の上限」について
考えてみましたが、どうだったでしょうか。
「時間外労働」とひとことで言っても、
⼀般的な「残業」と法律上の「時間外労働」が
違うこともあり、注意が必要です。
弊法人でお手続きを承っている顧問先様については、
こちらにお任せください!
厚生労働省「適用猶予業種の時間外労働の上限規制 特設サイト」